迷宮SUMMERの迷宮…
ジャニーズWEST 4thシングル『バリ ハピ』のカップリング曲
「迷宮SUMMER」
について調べていたり考えてたら結構色んな発見があったので個人的な意見も加えた楽曲分析?をまとめてみました。
はてなブログをあげるのも楽曲分析を人に伝えるのも初めてなのでだいぶ伝わりにくい文章になる予定ですが、これを読んでくださってる方が0.1mmでも「なるほど…」「そうかも…」と思ってくださったら幸いです( ˊᵕˋ ;)
そして楽曲分析と言ってもよく見かける歌詞分析やアナリーゼ的な事じゃなくて曲としての分析を書いていきます。一応音楽を専門に学んでいる者ですが所詮は素人なので間違っていても間違っちゃいない精神でよろしくお願いします()
まずこの曲の調性が私はかなり面白くて興味深いなと感じました。
最初にこの曲で使われている調性について書いておきます。
まずこの曲はc moll(ハ短調)と呼ばれる暗い音階を使って書かれている曲で、その調から派生していくつかの調が出てきます。
青→c moll (ハ短調 ドから始まる暗い調、シミラに♭)
短調とは呼ばれる暗めに聞こえる調性で、短調の中でも更に自然短音階・和声短音階・旋律短音階と3種類に別れます。
一般的に私達が耳にする短調は和声短音階が多いですが「迷宮SUMMER」ではその和声短音階と自然短音階が混同している感じだと思います。
c mollの自然短音階(もともとの♭3つを付けた調固有音で構成される音階)
黄色→Es dur(変ホ長調 ♭ミから始まる明るい調、シミラに♭)
長調と呼ばれる明るく聞こえる調性で、短調同様3種類に別れるのですが長音階は殆どの場合長音階=自然長音階が使われます
Es durの音階
ピンク→As dur(変イ長調 ♭ラから始まる明るい調、シミラレに♭)
Es durと同じ長音階です
As durの音階
この3つの調が主で構成されていて、曲の進行としては
c moll→Es dur→c moll→Es dur→c moll→As dur→c moll→Es dur→c moll
という感じで(多分)
暗→明→暗→明
と変わっていきます。
(色のアンダーラインは前から次の調性に行くための準備で移り変わる間のような所なので囲った枠を1つの調性として見てください)
ここまでがこの曲の調性の説明です。
私が「興味深い」と思ったのは
①自然短音階を主として使っていること
②調性格との関係
の2つです。
①自然短音階を主として使っていること
これは先程も説明したように普通短音階では和声短音階(又は旋律短音階)と呼ばれる音階を使って作られる事が殆どで(クラシックの世界では)J-POPでは歌いやすさからなのか自然短音階がメインの曲も割とあるのですが和声的な事から下行形の音が下がってくる時に使うのが一般的で、でもこの曲は上行形の時にスケールそのままの形で使われていたので(1番Aメロの「おかしくなりそうさ」が「ソ♭ラ♭シ♭ラソファソド」)凄く興味深いと思いました。
迷宮SUMMERはシンプルでオシャレなのに聞き慣れないようなどこか不気味?不思議?な感じがするのですが(私だけ?)それはここから来てるのかなと。
②調性格との関係
調にはそれぞれ調性格(色にイメージがある感じの調性バージョン)というものがあり複数の音楽評論家がこの調性格についての考察をしています。
なので今回はシューバルトとマッテゾンの調性格論を使って書いていきます。
c mollの調性格は「愛の告白と失恋の嘆き。恋する魂の悩みと憧れとため息。(シューバルト)」
青で囲ったc moll部分は短くまとめると
・恋をしていて早く君を自分のものにしたい。
・でも片想いで恋はかなっていない。
・She's wicked(彼女は邪悪だ)とあるので禁断の恋又は危険な恋なのかもしれない。
Es durの調性格は「非常に悲愴な感じ。真面目で訴えかけるような性格をもつ。(マッテゾン)」
黄色で囲ったEs durの部分を短くまとめると
・自分の心の中の葛藤を訴えている。
・少し弱い部分が見える。
As durの調性格は「葬送、死、墓、朽ち果てること。裁き、永遠がその範疇にある。(シューバルト)」
As durの部分は1箇所で
・太陽が燃え尽きて今日という日が終わる前に君を抱きしめたい。
どの部分も完全一致まではいかなくても殆ど同じ意味じゃないか~~( °o°)
これは偶然にしては出来すぎだし、歌詞にメンバーの名前やこれまでの曲をしれっと入れることが出来ちゃうなんともシャレオツな制作チームなので意図的にされた事だと思うのですが…どうだろう…???
伴奏もぐちゃぐちゃしてなくてだいぶシンプルでカッコイイ!!と思いました。
c mollの意思強めの所はバリバリ重低音聞かせてるのにEs durの心の中みたいな所はピアノが細かく動いて繊細な感じが出されてたり対比がしっかりついていてとても好きです。
特に落ちサビからの大サビ
ピアノの半音階(緑のところにあるやつ)で緊迫した感じを出しながら大サビ突入でここぞという時に和声短音階の♮シ(導音)を使ってmoll感を出して半音階+導音からの主音で畳み掛けてくるのが堪らなく好きなので、迷宮SUMMER伴奏部門だと「大サビ前ピアノ半音階担」ですね私は…
そして最後に私が1番個人的に「えもぉーーーーい!!!」ってなった事がありまして、この迷宮SUMMERの制作チームの1人で作曲・編曲を担当されたジョセフ・メリンさん「Parade!!」「OH LA LA」「ドラゴンドッグ」の制作チームにもいらっしゃって3曲とも全部方向性違うけどオシャレ!!って思ってたのでまさか同じ方が関わっていたとは…びっくりしました笑
これからも是非ジャニーズWESTさん達の曲を作って頂きたい…
そしてこのジョセフ・メリンさんと作曲担当されたFredrik "Figge" Bostromさんはどちらもスウェーデンの方のようなのでオシャレかつシンプルで分かりやすいのはスウェディッシュポップの影響なのかな?
ただ私が書きたいだけのだいぶ自己満足な文章になってしまいましたがもし最後まで読んでくださってる方いたらありがとうございました。
年末頃から突如沼落ちしたひよっこなのでまだコンサートすら言ったことないのですが迷宮SUMMERという迷宮に入ってしまった私は絶対生で見るまで死ねないので是非またやって欲しいですね( ;꒳; )
そんな感じで終わります!
長々と失礼しました~~
ジャニーズWESTの皆さん私の人生を楽しませてくれてありがとう!!!!!これからも末永くよろしくお願いします!!!!!